リソース提供申請フォームは復調いたしました。申請はフォームよりお願いいたします。お問合せ・ご質問は引き続き ではなく 宛てにお送りください。どうぞよろしくお願いいたします。
一般の方へ
ブレインバンク登録のお願い
精神疾患や神経疾患などの脳の病気の原因解明や治療法開発にはヒト脳を用いた研究が重要ですが,日本ではまだ十分な試料の蓄積がありません.特に,精神疾患はこれまで病理変化が見つからない病気とされていたため蓄積数が少なかったのですが,近年研究の進展により要望が増加しており早期の蓄積が望まれています.また,これらの疾患の原因には遺伝的背景の影響が見られ人種による差も考慮に入れる必要があることから,日本人の脳を研究することは大変重要です.また,研究を行うためには患者様の脳だけでなく,健常な方の脳も必要になります.JBBNでは死後の脳をリソースとして蓄積をすることにも力を入れております.
ブレインバンクに脳を登録していただくためには病理解剖が必要になります.病理解剖はご遺族の同意が得られなければ施行できません.ご遺族のお気持ちとして,愛するご家族が病気で亡くなられた直後に,病理解剖を行うことには前向きになれないこともあると思います.しかし,人間の病気の原因解明や治療法の開発は,病気で亡くなられた方の病理解剖をもとに病気に対する理解が進むことで発展してきた歴史もあります.特に,精神・神経疾患に関しては,動物の脳を研究していても解明できないことが多く,病気で亡くなられた患者様の病理解剖をさせていただき,その際に得られた脳組織などを蓄積して研究を行うことが重要で,われわれの次の世代へも恩恵をもたらすものと信じています.
生前からブレインバンクへの提供希望を登録できます
ブレインバンクには“生前登録”と呼ばれるシステムがあります.これは,自分の死後,病理解剖によって脳をブレインバンクへ提供していただくご意思を,あらかじめ示していただくものです.生前登録を行うことは,自分の死後に脳をブレインバンクに登録して未来の医療の発展のために役立てたい,という意思表示となり,ご自身の希望を家族や周囲の人と共有することになります.ただし,生前登録には法的な強制力はありません(臓器移植とは異なります).病理解剖や脳の寄託を実施する際には,ご遺族の同意が必要となります.近年は,終活などご自身の死や死後のことについて考える方が増えています.もしご自分の死後ブレインバンクに脳を預けて医学に貢献したい,とお考えの方がいらっしゃいましたら,是非,生前登録についてご検討いただき,我々へご相談いただければ幸いです.
生前登録は下記の施設に窓口があります。ブレインバンクについて詳しく知りたい方は,下記にお問い合わせください.